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木造耐火建築新築工事(昭島市昭和町N様邸)着工前

昭島市昭和の木造耐火建築新築工事現場では、地鎮祭も終わり着工を待っております。 現場は動きがないですが、裏方では大忙しです。  
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躯体(クタイ)の図面となるプレカット図のチエック。

これはかなり重要です。材木がどのように組まれどの程度の隙間があるかによって、キッチンの排気管や2階の排水管の経路を再度検討していきます。

木造住宅では設計段階ではここまで細かくは検討しません。

プレカット業者さんとの打ち合わせにより、梁のかけ方、梁成などを決定していきます。

特に今回の木造耐火建築の場合この作業は非常に大切です。

一人でチエックしていると見落としがあったりする可能性があるので、数人で検討、チエックをしています。

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さらに輪をかけて難しいのは階段との納まりです。

耐火建築の場合、避難経路となる階段も耐火性能を求められます。

普段使っている木質の階段では耐火が非常に大変です。

その為、鉄骨階段を使用することにしていますが、材料を搬入して現場で創る木質階段とは違い、鉄骨の階段の場合は工場で階段を創って現場に搬入致します。

これにより、『現場合わせ』非常に難しい状態になります。

所謂『逃げが効かない』状態です。設計及び計画が違っているとどうしようもない状態になります。

さらにどうやって搬入、設置をするのか?こういった検討も非常に大切です。

せっかく良いモノを作っても搬入出来なければ、何ともならいないのです。

最も気をつかうチエックです。

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さらに、電気配線図を作成しています。

こちらも、場合に依ってはコンセントボックスも耐火措置を施さなければならなくなったりとか・・・。

でも、使い勝手を犠牲にはできないし・・・。

色々な絡みを想像しながら設計を進めています。

現状態は私にとって、パズルのようで非常に面白い工程なのです。(周りの人たちは困惑しています)