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水道の水が弱い?

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先日、弊社でリフォームやメンテナンスをさせていただいております、埼玉県戸田市にあるガーデンシティ戸田でお客様よりメンテナンスのご依頼を頂きました。
状況をヒアリングすると「水圧が弱い」とのことです。
水道のトラブルは色々な原因があります。
パッキン・配管・継手(配管のつなぎ目)・バルブなど・・・。
流石にこれだけではトラブルの原因となるものの検討もつかない為、「どの水栓の水圧が低いですか?」と。
すると、「全てです。もう止まりそう」との回答。
これは緊急です。水は生活の根幹といっても過言ではないです。
食事はもちろん風呂、トイレまで全てに関係してきます。

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前述した通り水道のトラブルは原因の究明にてまどります。
そこで、少ない情報を分析し、工事を行います。
まず最初の手がかりは、「全ての水栓」です。
基本的には、一戸の家には一本の給水管しか設置されません。本管(道路から宅地内に入る管)から分岐していきます。
マンション同じです。水道局から貸与された水道メーターを介して宅内に引き込まれ、更に各蛇口へと分岐されます。

今回の「全ての水栓」ということから、メーターから分岐までにトラブルを抱えている可能性が高いということです。
では、どのようなトラブルが考えられるでしょうか?
・ゴミ詰まり=これはゴミが入らないようにメーター付近に網が設置されている場合があり、前面道路で水道工事などを行うと発生する場合があります。
・配管のサビ溜り=古い建物だと給水管が鉄でできていることがあります。現在ではポリ管と言って樹脂製ですが、昔は普通に使われていました。当然、鉄管の中に水を通す訳ですから、錆びるのは想像しやすいと思います。サビが発生しひどい時はサビを除去すると配管に穴が空いて漏水にも繋がります。これは一番苦戦を強いられる現象です。
・継手の不良=配管施工時に接着剤やシール材(漏れを防ぐテープや、接着剤のようなもの)の施工が悪く引っかかりができてしまう。比較的施工からの日数が浅い場合に発生しやす現象です。
・バルブ類の破損=メンテナンスを行う為に水道管には沢山のバルブ(弁)類が設置させています。バルブを閉めることで、その先のトラブルを解消する為です。しかし、このバルブが破損し吸水を妨げるケースは古い建物だと結構あります。
実は今回の事例もこのケースでした。
・その他細かいものは多数ありますが、ここでは細すぎるのでハショリます。
いろいろなトラブルが考えられるので、まずは配管が鉄製かどうかを確かめます。
巻かれた保温材を外し確認。
中からポリ管が出てきました。これでサビの心配はなくなりました。
次にメーター周りのバルブの確認を行います。ゲートバルブ、チャッキ弁、などたくさんあります。
そして・・・。

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今回悪さをしていたのはコイツ。チャッキ弁と呼ばれる「逆止弁」です。逆止弁は水の逆流を防ぐ為に設置されます。このチャッキ弁が経年劣化し中のゴム製のバルブが硬化して動かなくなっていました。
外したときにポッキリ折れてしまうほどでした。

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時間はかかりましたが、トラブル箇所が判明すれば後は作業するだけ。
古いチャッキ弁を新品に交換して終了。
上の中央と右の写真で中の弁の開閉が確認できるおもいますが、今回は長くトラブルがないように真鍮製のバルブに交換しました。

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バルブを設置し

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メーターを組み立てて

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保温材を巻き直して終了

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無事に水圧を取り戻し元気になりました。
お住まいの方にも喜んでいただき無事に工事を終えることができました。