間仕切らず回遊できる愛犬と共に住まう

東京都福生市
Reform&Renovation リフォーム・リノベーション
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お施主様はご夫婦2人と愛犬1という家族構成でした。

元々ペットを飼える物件をお探しでこちらのマンションに決めたとのことでした。

夫婦2人+愛犬が住むには少し大きめの間取りでした。

弊社のホームページに記載させて頂いている【『可変空間』を持つマンションリフォーム】をご覧になられ玄関に隣接する1部屋を壊しファミリークロークにしたいとご希望を頂きました。

玄関収納を含め、クローゼットなども一括して収納することでその他の部屋に余計な収納が出ないというメリットがあります。

洗濯物などの片づけも1ヶ所で済むため、家事の負担も軽減されます。

そこで、『ブティック』のような収納家具の設置をご提案させて頂きました。

 

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家具のデザインも気に入って頂きご採用頂きました。

工事中はこんな感じです。

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お客様のもう一つの大きなご要望であった『愛犬が自由に行き来できるまどり』ということで、通常プライバシーを確保する為に必要な建具は、『トイレ』『洗面脱衣』『家事室』『浴室』『収納建具』以外はすべて撤去し家中を走り回れる様態にしております。

リスクとして、冷暖房効果の悪化や、プライバシーの問題をご説明し、ご納得いく形に収める事ができました。

寝室は、来客時に隠せるようにカーテンで間仕切りできるようにしております。

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LDKも、元あった間仕切りを取り除き大きな空間に仕上げました。

大きなリビング・ダイニングは愛犬とのスキンシップの場になることでしょう。

キッチン廻りもリニューアルしました。

 

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元々は間取りの関係でキッチンの開口が非常に狭く、対面キッチンというにはやや物足りない仕様となっておりました。

リビング・ダイニングと洋室の間の間仕切りを取り除き、キッチンとダイニングとのつながりを強くすることでLDKの一体感が大きくなります。

 

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工事中の写真ですが、南のバルコニーの窓から見える福生の町並みには感動します。

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マンションのリフォームのご依頼を受けたときに私が気にすることの大きな部分に『よりシンプルにする』があります。

その為、建築当時の設計者は『広く見える』『高く見える』『圧迫感を減らす』などの理由により、構造体の為動かすことができない『梁』や『柱』を避けて無理に天井を高くしようとしたりしている事が非常に多いです。

天井が低くなることを知りながら、あえてその段差を解消してしまいます。フラットで低くなった廊下の天井は逆にリビングに入った瞬間の開放感に繋がります。

赤い紙に赤いインクを落としても、気にならないですが、白い紙に赤いインクを落とすと少量でも目立ちます。影があるから光が美しいのと同じで、低い天井を体験したからこそ高い天井のありがたみを感じる事ができます。

コントラストとはまさにそういう物で、人の感性に訴えかけて来ます。

いつも私がデザインをさせて頂いている中で意識する『関係性』はこういうところにも反映されています。

人の心を知りデザインできればそれは『良い空間』と呼ばれるものになると私は信じています。

 

  • Before

    既存間取り

    After

    最終リフォームプラン3
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    After

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    After

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