Blog 日々彩色建美

ブログ

木造耐火建築新築工事(昭島市昭和町N様邸)内装工事・造作カウンター設置工事・タイル工事

昭島市昭和町木造耐火建築新築工事現場では、大工工事を終わらせるため懸命に作業を進めております。 今回、木造耐火建築ということで、建築自体がいろいろな制限を受けます。 その為、建築自体はすごくシンプルなものになってしまいます。 しかし、私自身のこだわりとして注文建築をさせて頂いている以上、建売住宅のようなモノは創りたくありません。 そこで、せめて内装の一部だけでもということで、1階のキッチン背面のカウンター収納をデザインさせて頂きました。  
画像

こちらが造作カウンターの図面。

元々、私自身インテリアデザインの専門学校を卒業し、インテリア設計士をしております。

『インテリアコーディネーター』は有名ですが、『インテリア設計士』は耳慣れない資格だと思います。

どうちがうか?

簡単に言うと

『インテリアコーディネーター』はコーディネートを中心とした、ソフト面のお仕事が多いようです。

『インテリア設計士』はどちらというと、ハード面。すなわち現場での収まりなどを検討し設計するお仕事です。家具屋の資格的要素が大きいですね。

私も家具や造作物のデザイン、設計は大好きです。

画像

出来上がったカウンター。

9㎜のシナべニアを10㎜の目透かし目地で張り付けてシンプルなデザインにしました。

内装全般を検討し、木の質感を残すデザインをご提案しています。

シナべニアを使用することで足が当たって破損することはかなり少ないと思います。

カウンタートップの高さは950㎜。

これはカウンター厚み30㎜+べニア板幅910㎜+中央10㎜の目地の合計となり材料や加工の手間を減らすことでコストダウンにも貢献しています。

本当のデザインとは、美しいやカッコいいだけではなく、総合的な判断だと思っています。

画像

シナべニアの木目がやさしい雰囲気を醸し出しています。

パネル化して目地を設けることで面に凹凸ができ立体的なデザインになるようにしています。

シナべニアの大きな面に対し、まっすぐな10㎜の目地が空間に緊張感を与えています。

画像

キッチン側の様子。

お施主様とお打合せをさせて頂き、電子レンジやトースターを設置したいのとご要望がありましたので、大型の収納スペースとしています。

下段にはゴミ箱などが収納できるように十分な高さを確保しました。

画像

こちらには、カウンター上とカウンター下にコンセントを設ける形をとっております。

カウンター上には電話機、カウンター下には電子レンジやトースター。

カウンターの上か下にしかコンセントがなかったら、カウンターに穴をあけて使うか、最悪グルッと回して使うようになってしまいます。

『やはり見せたくないものは見せない。』

これが快適に過ごす一つの『コツ』なのです。

まだ、お施主様にはご覧になって頂いていないので、気に入っていただけるか大変心配ですが・・・。

  • Before

    DSC_0648

    After

    DSC_0662
画像

徐々に大工工事が終了に近づいて参りました。

階段の手すりも設置されそれらしい雰囲気を醸し出しております。

 

大工工事好きの私としては少し寂しい気持ちになりますね。

画像

外部でもタイル工事が着々と進んでおります。

こだわりの『割り付け』は見ているこちらがうれしくなってきます。

ここは玄関の一番目立つところなので、こちらで数あるタイルの中から外壁との相性のよいタイルでコーディネートをさせて頂きました。

一つ一つを拘り、吟味し丁寧に作っていくことは非常に手間と時間が掛かります。

それは同時にコストも掛かることを意味します。

実は、建築における資材の金額はそれほどの差はないのです。

良い職人を使っているかどうか?

良い職人は経験に裏打ちされたプライドと自信をもっています。

なので、私に『こうした方がいいよ。』と教えてくれます。

作業員は『指示通りにしました。』です。

こちらがよく知らなければそれなりのものしかできません。

 

この先数十年住まい続けることを考えると、こういった仕事が本当の意味で大切なのではないでしょうか?

 

悩み、思考しながら 株式会社アーキライフの新築工事は進んで行くのです。