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木造耐火建築新築工事(昭島市昭和町N様邸)間仕切り工事

木造建築の場合普通であれば、部屋と部屋を分ける壁の中にあるすべての柱、梁などの構造体を上棟時に設置してしまいます。 作業効率もよく、建物全体のバランスもとりやすいですし、結果として梁背(高さ)が抑えられ、コストダウンにも繋がります。 なので、今回のような特別な『間仕切り工事』という工程は存在しません。 しかし、木造耐火建築の場合はすべての構造体に耐火被覆を施さなければなりません。そうすると通常の木造建築と比べ壁の厚みが増し、部屋の寸法が小さくなってしまいます。 LDKや寝室などが小さくなることも避けたいですが、廊下やトイレといった『機能部』の寸法が狭くなり非常に使いにくくなりますし、階段などは建築基準法上の必要最低寸法を割ってしまう可能性もあります。 その為、今回はできるだけバランスよく最小限の強固な構造にすることで、構造体を減らし間仕切りのみで対応することに致しました。 工事としても、手間のかかる耐火工事を減らすことで、建築コストを下げお客様のご負担を軽減することにつながっております。 現場サイドでは通常コンセントなどの電気設備は壁の中に格納します。 柱や壁が無い分位置を出すことに手間は掛かりましたし、何かいつもと違う違和感が現場には漂いました。 木造建築というよりは、鉄筋コンクリート造や鉄骨造に近い建て方です。  
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やっとのことでほとんどの耐火工事が終了し、間仕切り工事に入ってきました。

階段の側壁の下地を作成している様子です。

ただ、広かった空間がなんとなく人の住む気配になってきたように感じ、少し安心感があります。

その他の2階なども階段を登り切った後の廊下や、キッチンの位置もわかるようになって来ました。

この後ボードを張っていくと通常と変わらない様子なると思います。

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外部では給排水設備工事が進んでおります。

二世帯住宅の為、水道メーターが2か所設置されております。

雨樋から来る雨水を受ける集水桝も設置致しました。

大手のハウスメーカーさんやIグループさんの現場では必ず設置されている集水桝も、地元の建売業者や工務店さんが建てた建物には設置されていないことがあります。

雨樋を切りっぱなしにして引き渡しているケースです。

私も元はIグループさんに所属していたので、『垂れ流し』よりは集めて浸透するほうが正しい方法だと私は考えています。

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やっと、建物の完成が見えて参りました。

お協力頂いている、お施主様、職人仲間、ご近隣の皆様に感謝の気持ちを忘れずに最後まで頑張って建てて参ります。

自慢の家に長く住んで頂くためにもうひと踏ん張りです。